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こいちゅ! 〜恋に恋するかたおもい〜
何となく青髪の娘に惹かれるモノがあったに違いない。
買ったことすら忘れていたのはここだけの秘密だ。
特に何の変哲も無い、実家が喫茶店を営む主人公・麻倉真広。
そんな彼が幼馴染み×2や妹、全校生徒羨望の生徒会長などに囲まれ、
周囲で巻き起こる萌え萌えドタバタラブラブハーレムを体感させる…
と見せかけて鬱話を展開。艱難辛苦の恋愛成就系ラブストーリー。
プレイ開始からおよそ3時間の共通シナリオ部分は、ひたすらにダダ甘。
全く何の事件も起こらない、喫茶店と学園を軸にした
極めて平和な萌えストーリーで話は展開します。
際立って面白いギャグなども無く、シナリオ・テキスト共に平坦。
主人公の周囲で美少女達に勝手に焼き餅を焼かれ無駄にパンツが見えたりする、
そこはまさしく妄想郷ハーレムナイズ。正直食傷気味。
登場人物も基本的設定な女の子達に加え、
理知的かつニヒルな男友達・ぽややんとしてるけど頼りになる母親など、
どっかで見たことあるような人々のオンパレード。
ぶっちゃけ全然面白くない。これは困った。
しかしここは激戦区だった
『かたおもい系恋愛アドベンチャー』ということで
終始このようなムードで無難に恋愛して進行するのかと思いきや、
しかし個別ルートに入ってからは激戦と呼ぶに相応しい展開が。
各人が実は裏でやたら重い設定を抱えているという、
今までの萌え話はなんだったの?とか言いたくなる急展開。
二人が結ばれるまでに大きな障害が立ちはだかり話を盛り上げます。
どっかで感じたこの感覚。例えは古いですが、そう、これはkanonなのか。
一見ただの萌え話と見せかけて、その実これは戦いの詩。
困難の壁に立ち向かう、主人公とその相手の戦闘の歴史。
前半部からは思ってもいない展開に、しかし私の興味もうなぎ上りでありました。
最も盛り上がる所で突き刺さってくるBGM、
そして戦いの末に勝ち得た大団円のエピローグ。
そうした物語は、私が久しくやっていなかった、
古き良きエロゲの息吹を感じさせるシナリオでした。
もっとも、その展開を望まざるプレイヤーも居るかもしれません。
タイトルや全体の雰囲気から想像される萌え萌え甘々な話もありますが、
その印象を完全に覆す程にガチンコ勝負をするシナリオ展開は、
プレイヤー側にもある程度の覚悟が無いと厳しいかもしれません。
重い話を叩きつけられ、それを打破し、そしてちょっぴり切ないラブストーリー。
そういった物語がお好みの方ならばオススメです。
エロシーンはまずまずの出来。
特に高いエロスも感じない比較的ノーマルな文章で、1発の尺も短め。
但しそのまま2回戦目に突入したりするので、全体的には普通程度の長さかと。
全員分のメイドコスや連続絶頂、そしてお漏らしなど、シチュもボチボチ良いんですが、
これがまた何故かイマイチおっ勃ちませんで。
個人的にはあんまりエロくは感じませんでした。オッス、オラ病気かもしれない。
但し、かなりの鬱が入るシナリオのワリにはエロシーンは頑張ってる方だと思います。
結ばれた後もエピローグ的な物語が長めにあり、そんなラブラブ期も書いてくれている為か
エロシーン自体は独立している印象。鬱を引きずる事も無いんじゃないでしょーか。
エロシーンの中ではフェラチオが良いかも。各キャラあります。
私自身フェラで大興奮する属性を持ってないので何とも断言できませんが、
チュパ音を多用してズッポリくわえ込むフェラシーンは力が入っていたと思います。
フェラーチ好きな人なら美味しいかも。よく分かんない私がそう言うって事で。逆に。
てことで3点ゲット。よってまずまず。
うへ、何とも分かりやすい指針だあ。
極めてノーマルな選択肢方式のAVGです。
選択肢も分かりやすいモノが多く、難易度は低めだと思います。
システム設定は基本的なもののみ。エフェクト・各ボイスのon/off、
オート・スキップ設定と文字スピード、各種音量の設定。無難な所。
スキップは速い方で、各種レスポンスもまずまずの軽さだと思います。
セーブが12個しか無いのはけっこー辛いところ。
回想もあるし難易度も低く、使わないっちゃー使わないんですが。12て。
選択肢に勝手にカーソルが合い、間違って選んでしまうのもキツイ所。
26回くらい間違いました。ある意味俺が間違ってますか。申し訳ない。
システム全体としてはやや悪〜普通くらいか。
何かしらんけどバックログを読むとCPUをブン取られる。呪いかもしれない。
総合 |
65 |
シナリオ |
70 |
音楽 |
75 |
萌え |
65 |
泣き |
60 |
エロ |
3 |
最萌えキャラ:絢子さん
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