やった日 04.10/20
絶頂

Phantom INTEGRATION



事前情報と購入動機
 やや有名タイトルのリメイク版。
とりあえず虚淵玄は押さえとけ、みたいな感じで。



ストーリー概要
 アメリカに旅行中だった平凡な学生の主人公が、犯罪に巻き込まれ拉致される。
何故か殺しの才能があった主人公は関わった犯罪組織の殺し屋として英才教育を受け、
「Phantom」と恐れられる最強の暗殺者へと変貌を遂げた。

 暗黒街を舞台に乾いた空気と硝煙臭が立ちこめる、
銃器乱射系ハードボイルドストーリー。



シナリオの感想とか
 他のエロゲとは全く異質なストーリーでした。

 私はあんまりそういう方向には興味無い人でしたが、
かなり独特のストーリー展開が逆に功を奏したのか、序盤早々からこの世界の虜に。

 これほど異質な世界観にすぐに引き込む事が出来るのは虚淵玄氏ならでは。
丁寧な文章と、淡々としながらも先が気になる展開。
ストーリーも独特ならばテキストもまた独特で、
合う人には果てしなく合うんじゃないでしょうか。


 主人公は殺し屋としての葛藤を抱きながらも、肝心なところでは決めるナイスガイ。
世界最強の暗殺者という一見アレな設定も馴染んでしまえばドキワクです。
というか、テキスト的にそうは感じさせない力があります。

 熱い展開ながらも、テキスト自体は描写重視の冷静なもので、
それに加え、あくまでBGMとしてに止まり自己主張しない静かな音楽と相まって
終始暗い雰囲気で進行するのですが、それもまた良い感じ。

 男なら誰もがあこがれる、裏社会に生きるハードボイルド。
そんな雰囲気がゴリゴリ味わえる良作でした。


 ただ後半の逃亡先での学生編はイマイチ蛇足感。
そういった暗い世界と、明るい日常生活との対比としての一面も窺えると思うのですが、
さすがに今までの世界観には合わないかと思いました。このへんがちょっと「冷めた」瞬間。

 一見アレな設定がどこで冷めるか。
早い人は冒頭でもう駄目でしょうし、もちろん最後まで冷めない人も大勢いると思います。
そして、このゲームのテキストは「冷めさせない」だけの力があります。
激しく良ライター。押さえておいた甲斐はありました。今は全然新作出してないけど。

 というワケで、このハードボイルドな世界観に浸れる人にはオススメ。
思わず銃の手入れをしたくなる、良質な雰囲気のゲームでした。(銃持ってたら怖えよ)



その他・システムとか 
 リメイク版だけあって、基本的な所は大丈夫かと思います。

 システムはノーマルな選択肢モノ。
それに加え本作独自のシステムとして、持って行く銃の選択とかあります。
攻略見てプレイしたのでルートに及ぼす影響はよく分かりませんが、
デザートイーグルとかコルトパイソンとかいうワードに反応する人は楽しめるかも。

 CGも書き直されてたりで、あまり古さは感じませんでした。



評価 
総合
80
シナリオ
80
音楽 50
萌え
80
泣き 0
エロ 1

萌えキャラ:金髪幼女

半年経っても覚えてる度:60%
インパクトの強いCGは多々アリ

 


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