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ロケットの夏
地味に隠れた名作、といった感じの評判。あとは知らない。
これでよく買う気になったものだが、やや古いこともあってかなり入手難だった。
通販サイトを巡り巡ってやっとこ見つけ、けっこう高い金出してようやく届いた3日後に、
まさかのフルボイス版の製作告知。
泣いた。
ロケットとかビュンビュン飛んでるという設定の世界。
未来かどうかはわからないが、
どっちかというと「もし現在までにロケット技術が発展していたら」といった感じの設定。
しかし、とある事情により地球から宇宙への道は閉ざされる。
そんな時代に、元・ロケット天才少年の主人公が1度は失ったロケットへの情熱を
再び取り戻したりしながらギャルゲ。「ロケットの夏」はもう一度訪れるのか。
とりあえず概要の感じのストーリーを、
伏線を散りばめつつ見事に説明するプロローグに脱帽。
まるでお手本のような導入部に拍手です。
凄まじく読みやすく解りやすく、掴みは抜群。ハラショー。
基本的にはSFストーリー。
わりとトンデモ展開が待っていたりしますが、意外と破綻していません。
何というか、ロケットについての詳細なんてわかりませんが、
説得力のある世界設定だと思いました。細かく探せばアラはいっぱいあるでしょうが、
凡百の学園物と違って独自性があり、楽しめる世界観でした。
ものすごい展開ながらも基本はマッタリ学園物。
あまりの爽やかさにエロゲってことをめっきり忘れてました。
何か後半いきなりエロシーンが始まってビックリ。ギャルゲってことすら忘れてたよ。
もういっそ恋愛要素すらいらないんじゃないか…?とか思うほどサワヤカ。
冒頭から張り巡らせていた伏線も見事に消化し、心地良い読後感が残ります。
ただ、導入部〜中盤にかけては良いですが、後半ちと展開早過ぎかも。
団結してロケット作る様をもう少し肉付けして欲しかったです。
何か気付いたらいきなり出来てるし。ロケット萌え〜。
さらに、シナリオによっては全然ロケット関係ないや、ってこともありましたが、
キチンとした世界設定により、ロケット関係なくても充分面白かったのでヨシとします。
てか久々にガチ泣きでした。
設定面で私が敬愛する山田ロミオ先生の「星空☆ぷらねっと」に似てる所がありますが、
ゴメン、ロメオ先生、こっちの方が全然面白いや。あひー。
とにかくサワヤカ、それでいてマッタリ。読んでて気持ちよい作品でした。
このライターさんは文章が凄く綺麗というか、静かな世界観を表現できる
独特のワザを持った人だと思います。で、ザーリャいつ出んの?
泣きを求める人、爽やか学園物が好きな人、
ロケット好きな人などに(いるのか?)悶絶オススメの作品です。
他には無い独特の清涼感が醸し出されているので、陵辱エロゲに疲れた人などにもオススメ。
今ならリニューアル版が出ているのでそちらで是非。
オーソドックスな選択肢形式。特に問題も無く良い所もなく。
リニュ版だといいんじゃないすか。チクショウ。
総合 |
80
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シナリオ |
85
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音楽 |
70 |
萌え |
40 |
泣き |
85
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エロ |
0 |
萌えキャラ:ねこ
半年経っても覚えてる度:80%
最近ホントにロケットが趣味の人に出会いまして
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